
胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査
※当院の疾患対象年齢は16歳以上です
健康診断や一般の診療で広く行われている胸部単純レントゲン検査は、X線で撮影した画像を医師が読影し、肺炎・肺がん・結核・結核気胸といった胸部疾患の診断に役立てます。胸部疾患には短期間に重症化する可能性の高い疾患もあり、早期発見と適切な治療が重要です。しかしながら胸部単純レントゲン検査の画像は、肩甲骨や肋骨、心臓や大血管なども重なって映り込んでいますので、病変の大きさや位置などによっては視認性が低下し、早期発見が困難となるケースが存在します。
こうした問題を解決するために開発されたのが、富士フイルム社のAI診断システムCXR-AIDです。このシステムでは、胸部単純レントゲン画像を自動解析し、腫瘤影、浸潤影、結節、気胸といった異常が疑われる領域の検出とマーキングを行うことで医師の診断をサポートします。医師が読影する際にマーキングされた部分を再確認することでより高い精度の診断が可能になり、見落としもより少なくできます。
当院では、このAI診断システムCXR-AIDを導入し、健診や診察の際の胸部レントゲン画像診断精度を高め、見落としを防ぎ、疾患の早期発見に役立てています。
なお、異常が発見された際にはCT・MRIなどによる精密検査を行って確定診断となります。当院では当ビル2階にあるメディカルスキャニング川口と連携をとっておりますので予約枠が確保できれば当日即CTやMRIを撮影できる体制が整っております。
CXR-AIDは主要な異常所見である結節/腫瘤影、浸潤影、気胸に対する検出をサポートします。
AI診断システムCXR-AIDでは、撮影されたレントゲン画像を人工知能(AI)が数十秒で自動的に解析し、病変の疑いがある領域の検出とマーキングを行います。医師は画像全体を読影する際に、マーキングされた領域を再確認した上で診断します。画像をAIと医師がダブルチェックすることで、初期の微細な病変の早期発見につながり、見落としのより少ない検査と精度が高くスピーディな診断が可能になります。
AI技術を活用して開発したソフトウェアが異常領域の可能性を解析します。
解析結果の確信度(0~100)に応じて、異常所見領域に重なるようにカラー表示されます。
0~100に分けられた確信度スコアの最大値が数値として表示されます。
胸部レントゲン所見のスコア値は、数字が大きいほど治療が必要な病変である可能性が高くなります。スコア値が高い場合は、胸部CT検査による精密検査を受ける必要があります。
胸部レントゲン所見のスコア値が低い場合、血管や骨、陳旧性変化(過去の炎症による瘢痕)など、問題がなく治療も必要ない所見の可能性が高くなります。この場合は精密検査の必要はありません。
胸部レントゲン所見のスコア値が中間であると判定された場合、治療が必要かどうかの判断が難しい状態です。中間の数値が出た場合は、1~数ヶ月後に再度の胸部レントゲン撮影を行い、スコア値に変化がないかを確認します。スコア値が増えている場合には治療を必要とする病変の可能性が高くなります。
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