胃カメラ検査
胃カメラ検査
※当院の疾患対象年齢は16歳以上です
胃カメラ検査とは、正式には「上部消化管内視鏡検査」と呼ばれている検査のことで、胃がんの早期発見のほか、食道がん、十二指腸がん、逆流性食道炎、胃・十二指腸潰瘍などの様々な病気を診断することができます。口や鼻から先端にCCD(電荷結合素子)カメラが搭載された内視鏡を挿入し、上部消化管(食道・胃・十二指腸)を直接観察できるため、バリウムを用いたX線検査では判別できない微小な病変の発見に優れています。
検査では必要に応じて内視鏡先端部から出てくる鉗子(かんし)を操作し、病理診断用の組織を採取したり(生検)、ポリープなどを切除することもあります。また、出血部位の止血をすることもあります。組織採取などが特になければ、検査時間は5〜10分程度です。短時間で精度の高い診断を行うことを大切にしています。
胃内視鏡検査はつらくてこわい検査というイメージを持たれる方が多いのも事実ですが、現在は、医療技術や内視鏡機器が進歩し、苦痛を和らげる色々な選択肢があります。当院では、苦痛なく安心して内視鏡検査を受けていただけるよう様々な工夫を施し、患者様一人ひとりにあった検査方法をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。
当院では苦痛の少ないとされる経鼻内視鏡を中心に検査を行います。鼻の孔がせまくてスコープが通過しにくい場合は経口で検査をします。「オエッ」となりやすい(咽頭反射が強い)や不安感が強い、また以前に上部内視鏡検査をうけてトラウマになっている方などには「鎮静剤を使用した内視鏡検査」を推奨しています。この検査法では、静脈経由で鎮静剤を投与し、リラックスした状態での検査が可能になります。
検査中は呼吸状態を観察して必要があれば酸素の投与なども行います。検査後は安全に意識が覚醒するまでリカバリールーム(回復室)で休息をとっていただきます。個室感のあるリカバリールームを用意しておりますので隣を気にせず安心して利用してください。
使用機械に関してはフジフィルム製で、最新型の診断補助AI(人工知能)を搭載した内視鏡機器を導入しました。これは人間の目で観察しただけでは見落としてしまうような微小変化でもAIが正常組織と異なると判断した際には画面上にサインを出して表示するというものです。組織を採取(生検)するかどうかの最終判断は人間である医師が行いますが、食道粘膜などの微小変化を見落とさないようにするための大変有用なツールであると考えております。
40歳を越えると、一般的に胃がんの罹患率が上昇するといわれています。胃がんは早期発見・早期治療が何より重要です。年に一度は、胃内視鏡検査をご検討ください。
検査予約
胃内視鏡検査をご希望の場合、事前に外来を受診していただき、診察ののちに予約をします(デジスマ診療の方はご自分で検査枠の予約をしたのち、検査2日前までに、当院へ受診してください)。
検査前日
夕食は21時までに済ませてください。胃内に残渣として残りやすい食物(葉物野菜や根菜類、きのこや海藻類、こんにゃくやしらたきなど)は控えてください。
水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
検査当日
検査
胃の中の泡を消泡剤で除去
胃の中で発生する泡というのは、検査の妨げになりますので、事前に消泡剤を服用して除去していきます。
局所麻酔を投与
検査前に局所麻酔をしますが、経鼻内視鏡は鼻腔にゼリー状の麻酔を、経口内視鏡では喉にゼリー状の麻酔または喉スプレーをしていきます。
検査開始
検査着に着替え、ストレッチャーに横になっていただきます。鎮静剤を投与する場合は点滴ルートを確保して、この時点で行います。鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を受けていただきます。
鼻もしくは口から内視鏡を挿入していき、食道、胃、十二指腸など内部の様子を一通り観察します。なお経鼻内視鏡であれば検査中でも、医師と会話することが可能です。また病変が疑われる組織を採取し、詳細を顕微鏡で調べること(生検)もあります。(鎮静剤を希望されない場合、注射はありません)。
※検査時間:5~10分程度
検査後
検査終了後はリカバリールームで休憩いただき、その後、医師より検査結果について説明があります(鎮静剤を使用しない場合はリカバリールームでの休憩は必要ありません)。
※鎮静剤を使用した場合、車やバイク、自転車等の運転はできませんのでご注意ください。
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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胃内視鏡検査(観察のみ) | 1,500円 | 3,000円 | 4,500円 |
胃内視鏡検査+生検※ | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
※生検とは病変の組織を一部採取して、顕微鏡で確認する検査です
※上記費用に診察料、薬剤料などが別途かかります
できるだけ消化の良いものにし、夕食については19時頃までには済ませるようにしてください。野菜類(葉物野菜や根菜類)、きのこや海藻類、こんにゃくやしらたきなどは控えてください。飲み物については、水やお茶であれば制限はありません。
当日の朝は絶食です(飲み物はお茶や水を検査2時間前までにコップ一杯程度)。高血圧、心臓病、てんかん、喘息の服用薬を使用している方は、いつもより早めに服用するようにします。
来院時の注意点ですが検査時に鎮静剤をご希望される方は、ご自身での運転(車・バイク・自転車など)による来院はおやめください。
当院では苦痛の少ないとされる経鼻内視鏡を中心に検査を行います。鼻の孔がせまくてスコープが通過しにくい場合は経口で検査をします。「オエッ」となりやすい(咽頭反射が強い)や不安感が強い、また以前に上部内視鏡検査をうけてトラウマになっている方などには「鎮静剤を使用した内視鏡検査」を推奨しています。
この検査法では、静脈経由で鎮静剤を投与し、リラックスした状態での検査が可能になります。検査中は呼吸状態を観察して必要があれば酸素の投与なども行います。検査後は安全に意識が覚醒するまでリカバリールーム(回復室)で休息をとっていただきます。個室感のあるリカバリールームを用意しておりますので隣を気にせず安心して利用してください。
麻酔の効果で体の緊張が解消され、よりリラックスして検査を受けることができます。消化管の動きも落ち着き、医師は胃の内部を詳細に確認できます。この結果、迅速かつ正確な診断が可能となります。
内視鏡の先端が喉の奥に接触すると「オエッ」という感覚が生じることがあり、これを「咽頭反射」と呼びます。この反応により、多くの方が内視鏡検査を敬遠します。当院の検査では、麻酔を使用してリラックスした状態で検査を行うため、この反射をほとんど感じることなく進められます。
リラックスした状態での検査を実施するので、不快な痛みや刺激を感じることは少なくなります。さらに、鎮静剤の反応は個人差がありますので、患者様一人一人に合わせて最適な量を調整して投与します。
麻酔に伴い、吐き気や頭痛を感じることがあるかもしれません。検査終了後は、麻酔が完全に切れるまで院内でゆっくりとお休みください。何か体調不良を感じた場合、遠慮なく当院までご連絡ください。
特に高齢の方は、検査後に立ちくらみやふらつきを感じることがあります。
安全な帰宅のため、麻酔を使用する検査を受ける際には、家族や友人と共にご来院いただくか送迎の手配をお願いいたします。
検査後は麻酔の影響で少し頭がふらつくことがあります。安全を最優先として、患者様には当日帰宅時の車、自転車、バイク等の運転は控えていただきます。検査日には公共交通機関を利用するか、家族や知人の送迎でご来院ください。
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