こんにちは。山田です。私のクリニックのメインは内視鏡検査です。今回は大腸内視鏡検査についてご説明します。大腸内視鏡検査は消化管の終点である肛門からカメラ付きスコープ挿入し、「大腸」という河を逆流していき始点の盲腸まで到達させる検査です。そこからは腸の中を二酸化炭素で膨らませてポリープやがんなどが存在していないかを探しつつ、肛門から抜去するという検査です。午後からの検査になるのですが、理由としては下剤を服用するためです。

＊下剤の種類や服用方法についてはホームページ内の大腸カメラ検査についての中で詳細を記載しておりますので参照ください。

　検査前日の食事の注意点は当院看護師から予約された患者さんに説明をしておりますが、つい忘れて食べてしまい検査の妨げとなってしまう食品の代表例に・葉物の野菜・根菜類・キノコ類・海藻類・キウイフルーツやイチゴなど小さな種のある果物などがあります。冬場にうっかり鍋物などを食べてしまうと翌日の検査に影響を及ぼしてしまいます。腸の中に便や食物残渣が大量に存在すると、ポリープなどがあっても埋もれて見つけることができない、カメラに装着されている吸引が詰まってしまうなどの弊害が生じてしまいます。また、消化管術後の患者さんなどは前日からの注意点をしっかり守っていただいたにも関わらず、あまり便が出なかった、残りが多いと指摘されたという経験をされた方のいらっしゃると思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　検査を予定された方が手間なく食べていただける検査食というものがあります。様々な食品メーカーが販売していますが、私たちのクリニックでは看護師提案のもと実食会を開きました。価格やメニューも数種類あるなかで皆様にお勧めする以上はやはり味が美味しく、価格もお手頃なものを導入したいという考えで行いました。

試食会に参加した看護スタッフ、事務スタッフそして院長の私は価格をふせて検査食を並べ朝食、昼食、夕食にわけて味の評価を行いました。検査食と聞くとやはり美味しくないという先入観があると思いますが、実食すると「美味しい」というのが感想でした。クラッカーやチョコバーなどの間食やジュース類などもありラインナップも豊富でした。アンケートを行い、私たちの実食でおいしいと評価された上位2種の導入を決めさせていただきました。その結果をみると一番値段が高いものが一番おいしいという評価ではなかったため、コスパにあった評価ができたと思いました。

　検査前日の食事は注意点を守っていただければ検査食の購入は必須ではありません。しかしながら食べることを避けたほうがよいものを確認したり、調理に手間をかけたりするのは大変です。今後当クリニック1階の総合メディカルさんにて購入できるよう手配をしておりますのでぜひ一度検査食を試してみてください。